夏も近づく、八十八夜、今年の立春から88日目は5月1日だったようです。
今日は、憲法記念日。
憲法の勉強をしましょう。
なんかとっつきにくい?難しい?ダサい?
率直なイメージとして、そんな思いを持っている方もいるでしょう。
そんな堅苦しいイメージから憲法の勉強を避けるのはもったいないと思います。
「自分を守る最後の砦は憲法である」これは、私が大学に入学した日に学生の自治会から一番最初に教わったことです。(学校などの)権力と関係のない自治会が全員を一つの教室に集めて、これを伝えたということに「自由」を感じました。
その後、憲法への学びを深めつつ、社会に出て働いてるわけですが、それにつけて憲法の精神と現実とのギャップにくじけそうになります。
社会、会社、職場などでリーダーシップを取ってる偉そうな人でも、人権意識が薄かったりするのです。いじめと同じぐらいカッコ悪いことだと思いませんか?
憲法をちゃんと勉強した人から見ると、社会の中で残念な場面が多すぎるのです。
これは、逆に言えば、ちゃんと憲法を勉強してれば、世の中の趨勢に惑わされることなく、何がカッコイイか、ダサいか、残念か、妥当か、正しいか、を知ることができる。つまり、カッコいい人になることができるということです。
もしくは、逆張りで、カッコ悪い人を演じることもできるということです。
鬼も仏もいるであろう渡る世間を、歩く上での指針となるツール、それが憲法です。
身の回りの異常に気づく事が出来るかできないかは、憲法を知ってるかどうかに関わってきます。
憲法を学ぶと、現在の日本の政治でいかに異常なことがなされているかもわかります。圧倒的に間違った方向に向かっていることに対して厭世的になってしまう人もいるかもしれません。
ただ、その厭世をもポジティブなものに変えて立ち上がらせてくれるものも、憲法は含んでいるのではないでしょうか?歴史上幾多の苦難に耐えてきた存在だからこそ語り掛けてくるものがあると思います。
安倍政権が戦争に突き進んで行った戦前の日本と同じことをしてるということが分かる本として「憲法と政治」青井未帆 岩沼新書。
青井さんの怒りが炸裂してます。
そして、憲法がアメリカから押し付けられたということが、全くの出鱈目だということが分かる本が「憲法押つけ論の幻」小西豊治 講談社現代新書。
これもおススメです。間違いがまかり通ってることを知ってしまいます。
知ることから自由が始まります。
なんとなくでは守れない幸せもあります。
コロナの混乱に乗じて、自民党は憲法改正論を持ち出しました。呆れるしかありません。そもそも、為政者が憲法を変えることを言い出す立場にないので、その時点で違憲なのです。こういう健全な体制批判もできなくなる方向に行こうとしてます。
これは、政治的なメッセージではなく常識論です。
このブログを読んで、憲法に興味を持って、自分自身を守れる人が増えればいいと思います。
やす