昨年の秋、偶然通りかかった上野恩賜公園の一角、元は鉄道の駅になっていた地下への入り口のような所で、展示が行われていたので入ってみた。
表には、映像が生々しいのでご注意くださいというような意味のことが貼り紙に書いてあった。
スタッフの人が、整理券を配っていて、それによって無料で入ることができた。
外の真昼の日差しの中から、建物内に入ると真っ暗だった。
完全は目が慣れてないまま、地下への階段を下りていくと、壁にスクリーン映像が大写しされていた。
なんだろうな?と、しばらく見ていると、3つの映像が並んでいた。
1つは、地図。もう1つは、空爆などの写真や映像。そして3つ目はそれが起こった年月日や犠牲者の数を示す数字などだったと記憶している。
目が暗闇に慣れてくると、周りの人の様子も見えてきた。
「言葉にならない」というような表情、雰囲気で真剣に見ていたようだった。
泣いてる人もいた。
その時もらった資料を手掛かりに、インターネットでその作品を調べてみると出てきた。
クリスティーナ・ルカスの「終わりえぬ閃光」という映像作品で、椹木野衣さんがレビューしてくれてた。インターネットはこのように、曖昧な記憶を補強してくれることもある。
やす