秋の夜に
ジャズを奏でし
声の虫
本日思いついた一句。
ジャズのように聴き飽きないセッションが延々と続く。原っぱに囲まれたアパートの夜、テレビやラジオの音を消すと圧倒的な虫のオーケストラに包まれる。
音楽以前に、音に囲まれて生きているということが、私の幸せポイントの一つ。
秋は虫、冬は雪、春は風と光と鳥の声、梅雨時は雨音と蛙、夏は蝉、本当はそれ以上に必要な音楽はないのかも知れない。必要かどうかは別として、音楽に感じる心の動きは四季折々の音から生まれてくるものなのかもしれない。
分かりやすさや便利さで何とか人と音をつなげようとするときに、言葉が介在して来る。そこで歌ができる。だから歌は本質ではない。
音をまず聴かなければならない。言葉による補助は時には助けにもなるが、誤解のもとにもなる。
やす