私が考えるアカペラ講座のメリットは2つある。
一つは、「事業は何か、顧客は誰か?」ということについて、絶えず考えさせられること。
答えは出ないような問いに思える。我々にとって、事業はなんだろう?何をしてるのか?何をすべきなのか?そして、何をすべきでないのか?
歌を練習する。発表する。組織を運営する。計画を実行する。予算を組む。人や地域に貢献する。文化を発展させる・・・。
顧客は誰だろう?誰を顧客とすべきで、サービスはなんだろう?
歌を聴いてくれる人。会場スタッフ。歌い手自身。音楽家。これから、歌い手になる人。ベテラン。やってみたいけど、よくわからない人・・・。
何を?
歌。心。感情。音。ライブ感。元気。背中を押すこと・・・。
アカペラ講座を運営することで、以上のような根本的な所から考えていかなければならないため、どんな勉強よりも貴重な経験になる。
2つ目は、計画をきちんと実行することができること。
我々は、立てた計画を満足に実行できない集団であるということが、数年間の経験で分かって来た。
これは思うに、我々が怠け者だということではなくて、人として普通に生きていると面倒なことはしたくないというのが原因であろう。
そこに「他人の為」という要素が加わることで、一定の強制力のようなものが生まれる。それは、心地よい緊張感のようなもので、チームの全体を方向付けてくれている。
アカペラ講座をすることで、他人の為に動くことが出来る。
「人は自分の為だけに生きることができるほど強くはない」
という三島由紀夫の言葉通り、自分たちだけのために活動を継続していくというのは、どこかで限界になってしまうと予想される。
アカペラ講座をしなくても、若星Zは続いていくのかもしれないが、以上の様に
1、考えることができる
2、方向性が示される
というメリットにより、メンバーが成長し、より楽しそうな運営をすることができるようになる。それにより、新しい人材も加わる可能性ができる。
よって、より良い組織になっていけると思う。
やす
ちょっと小論文っぽく書いてしまいました。
ここで一句
秋深し
おいもをふかし
栗ふかし