(抜粋)
音楽の授業も、いっそう軍事色がこくなり、「予科練の歌」や「同期の桜」「露営の歌」などの軍歌ばかりが歌われた。
戦争もたけなわになると、教室では「絶対音感」といって、レコードに吹きこまれた音を聴きわける訓練をした。B29かグラマンか、潜水艦か魚雷の音かを、一瞬のうちに判別しなければならない。これを音楽教育といえるのかどうか。音楽も、軍事教練の一部に完全に組みこまれていたのであった。
出典:「宮城庶民伝」NHK仙台放送局編 P127~
「そういう時代だったから」で片づけていいものでしょうか?
その直前の文章はこうです。
(引用)その平和な風景からは、戦争をしているのがまるで嘘のように思われた。
やす