その日は、夜勤明けだった。
雪深い山形市内もまだ冬が居座っているものの、ようやく春の兆しが見られるようになった季節の穏やかな晴れた日。
昼勤者への引継ぎを終え、予定通り朝8時半に勤務終了。
車で自宅アパートへ帰った。
いつもだと、コンビニで軽食やお菓子などを買い、帰って昼過ぎまで眠るというのが、夜勤明けのパターンである。
しかし、今日は車をアパートに停めて、部屋で身支度を整えるとすぐに、出掛けた。
まだ路肩には雪が残っていたので、長くつと防寒服という格好で歩いて10分程の所にある「山形南高校前」バス停に行き、仙台行きのバスに乗り込んだ。
車中は混み合っていたが、座席があり仙台に着くまでの間、1時間の睡眠を確保することができた。
(高速バスなので、空席がない時点で乗れないが)
その時点で、出演時間まで15分くらいにまで迫っていた。しかし、ここから東北大学病院までダッシュしても20分くらいはかかりそう。終わるまでは間に合うか、ぐらいの気持ちで、中途半端に寝ぼけた体をだましだまし、前へと走った。スピードに乗れたと思い、目的の建物が見えたところで信号待ち、少しの足止めも今はもどかしい。
やっとのことで、予定より5分くらい遅れて東北大学病院に着いた。会場であるロビーが外からガラス越しに見えて、若星Z☆のメンバーがステージに並んでた。
入り口から滑り込み、その日の「ひなまつりロビーコンサート」を1曲目から歌うことができた。
MCのドリーが、トークで会場を沸かせつつ私の到着を信じて引き延ばしてくれていたのだ。
その時のブログがこちら↓
http://sendai-acappella.at.webry.info/201403/article_1.html
2014年3月1日の出来事。
忘れられない名場面でした。
やす