似て非なるものでありました。
まあ以前には、simileの記号をスマイルと勘違いしてた時期もあった私ですから。
楽譜のその部分に差し掛かると、笑い顔で歌ってる自分がいました。
さて、シンコペーション。
今日、亀田音楽学校の録画を観て学びました。
2013年のゲスト講師がマッキーの回です。
タイトルは「フライングゲットのメロディー学」
フライングゲットとは、CDの発売日である水曜日の前日、つまり火曜日に販売に先んじてCDを手に入れることを言うらしいです。
なんとなく、円盤を空中でキャッチすることかと思っていた私はここでもまた誤解してましたね。
まず「たきび」。これは、シンコペーションがない曲の例です。
シンコペーションをつけて歌うと、全く別の曲みたいにノリノリの曲になりました。
これを、シンコペーションじゃなく、拍の頭で打つように歌うと、全く波に乗れない曲に変わりました。
そのことから、シンコペーションがあることによって、歌い出しを前に出す(食う)ことで、勢いがつく、言葉の頭に表情が付く、前向きな感じになる、という効果が表れることが分かりました。
他に、シンコペーションが効果的に使われている曲の例として、「ゲレンデが溶けるほど恋したい」「Can you keep a secret」があります。
ゲレンデとか波とかそういうものが似合うようなノリが出るようです。
小節線をまたいで前に出るシンコペーションを「頭食い」といい、小節の中で前の拍を食うシンコペーションを「中食い」というようです。
シンコペーションによって、意思や気持ちの強さをあらわすこともできるようです。
その例として「空と君との間には」
これも、シンコペーションなしで歌うと全く説得力のない同情できない歌になってしまいます。
中食いを効果的に多用している曲の例として、「世界に一つだけの花」が挙げられてました。中食いと戻り(一拍目)を繰り返すことで、バラバラに自由に動いていて決めたところで待ち合わせをするといった、当時のスマップにマッチした曲になってます。
日本の伝統的な音楽、祭囃子などとも親和的で「世界に一つだけの花」を歌いながら、エンヤートットと掛け声をかけ続けるとすごく合うことがわかった。
一番伝えたいことを伝える方法の一つとして、シンコペーションをうまく使いながら、歌い方や、創作の仕方に活かしていきたい。
いろんな曲を、シンコペーション有りや無しで試し歌いしてみましょう。その効果が分かります。効果が分かった上で、それを歌い方にも活かしていけると思う。
そういう実験的なことを練習に取り入れてみることも、意味のある練習にする一つの方法だと思われます。
やす