<出張記>
今週は東北新幹線で出張へ。列車に備え付けのフリーペーパー「トランベール」の「旅のツバクロ」というコラムを読むことをいつも楽しみにしている。
沢木耕太郎さんによる旅のエッセイで、なんて事のない国内の貧乏旅行のようなことが書かれているのだか、なぜか引き込まれて読んでしまう。
それと、仙台駅の改札の中にある書店で買った文庫本を読んでるうちに、もう上野駅に着いた。
常磐線に乗り換えるために、上野では約30分程待つことになっている。
往復あわせて1時間ほど、上野駅の中を見て歩くことができる。
今回は、いなり寿司の専門店「豆狸」を発見し、試みに6種類入り弁当を買ってみた。
これが、感動するレベルのうまさだった。
最高の調味料は空腹だとはよく言ったものであるが、もう一つ思いついた。普段の食事のレベルの低さ。これも立派な調味料だ。
平日は、ずっと深夜のコンビニだったので。
常磐線で降りる駅は、久しぶりに降りると、改修されていて、以前とは様変わりしていた。
地上にあって、隣りのホームへ橋を渡って行くタイプの駅だったのが、改札や売店などほぼ全て地下につくり、そこから各ホームに行くようになっていた。
「いつでも夢を」と「恋のメキシカンロック」がホームに流れるところは、以前と同じ。
茨城県の海沿いの街。
今、国体に沸いていて、宿が取りにくい状況になっている。
一度、宿のエレベーターに乗ろうとしたら選手たちが乗って満員だったので、階段を使ったということがあった。
週末は、仙台に帰るが、旅はまだ続く。
金曜日の今日は、月から零れ落ちた滴のように、木星が見える。
暑い日が続いているが、空の高さがもう秋だ。
やす